空色の地図 ~台湾編~10 足つぼマッサージ 久路
美味しいものをもとめて台北の街を歩き回る。交通網の発達した台北ではあるが、それでもひとたび旅行にいけばあちらも食べたい、こちらにも美味しいものが、というわけで、毎度けっこうな距離を歩くことになる。誰しも経験したことがあ...
美味しいものをもとめて台北の街を歩き回る。交通網の発達した台北ではあるが、それでもひとたび旅行にいけばあちらも食べたい、こちらにも美味しいものが、というわけで、毎度けっこうな距離を歩くことになる。誰しも経験したことがあ...
アクロバティックな無茶 ――九州限定配本 坂口さんがご自分の書いた百枚のアフリカの絵をくれるという。 その話をして別れた直後、加地が始めたのは「本ってどうやって流通しているのか」を再確認する作業だった。 そ...
ロンドンの空気は心地よい。東京とくらべ湿度が低いからかもしれないし、高い建物が少ないからかもしれない。ロンドンと言えば鈍色の空を思い浮かべる人も多いだろうが、初夏から初秋にかけてはからりと晴れる日も多く、青い空と赤いダ...
誤算 レーティングもジャンル制限もせず投稿を受け付けた上で、これはと思うものはどんどん世に知らせるべく公開し、本にし、「文藝」を信じきってやっていく、そういう場をつくりたい。 そう言って伽鹿舎を始めるに当たっ...
仕事でよく台湾へ行くという知人に話を聞かせて貰った。私が初めて台湾に行くと言うと、美味しい食べ物、マッサージの店、交通事情などを様々に話してくれたあと、最後に付け加えた。「台湾は南国だから、雨の日が続くこともある。そん...
それから先の事は自己の芸術的良心に従って行えば可い―― そもそもの、話をしよう。 伽鹿舎の、最初の最初、だ。 まだ、本を出版するところまで行き着くなんて、思っていなかった、出来たらいい、くらいの、ぼんやりした概...
『伝えられない』を『伝える』ための『物語』を―― 間もなく、2015年が終わろうとしている。 伽鹿舎が正式に活動を開始した4月から今日までに、8ヶ月と少しのWEB更新を行い、2冊の書籍が発行された。 西日本新聞...
イングリッシュガーデンという言葉を、聞いたことがあるだろうか。フランス式の幾何学的に作り込んだ庭園ではなく、自然の景観を取り入れ調和を図る庭のことだそうだ。こう聞くと、どこか日本庭園に通じるものがある気がするのは、私だ...
昼時は地元の人であふれかえるという裏通りの店も、時間をずらせばすんなりと入店できる。繁華街から離れた場所にぽつりとあるその店は、朝の9時から小籠包を出すことで知られた名店だ。昼の飛行機で帰国する私達は、台湾を満喫し尽く...
第7回 予言 前回に書いた夢の人=曾祖父の声を、数年後にも耳にしました。より適確に表現すれば、頭の中に言葉が走った、メッセージが侵入してきた、という感じです。[tcy]20[/tcy]世紀最後の冬、2000年[tc...